2005年8月27日(土) ~ 第2日目 世界遺産
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朝:ホテルのバイキング タイ料理で固める。
昼:ワット・プラマハータートの向かいのレストラン 鶏焼き飯、海老の汁麺
夜:「MKレストラン@サヤーム」 家鴨飯、翡翠麺、ケールのオイスターソース炒めなど



朝7時に起きて朝食。朝食ビュッフェで、タイ料理らしきものをいろいろと食べまくる。
明後日のカンチャナブリ行き現地一日観光ツアーに参加することにし、電話で予約。
準備を整え出発。今日は世界遺産アユタヤ観光。鉄道に乗りたかったが、ダイヤのタイミングが悪く、バスで行くことにした。アユタヤへ行く長距離バスは、バンコクの北バスターミナルというところから発車する。北バスターミナルへはBTSスクンビット線の最北駅「モーチット」の近く。一つ手前の「サパーンクワイ」駅からタクシーで行くのがよいと指南書にあったので、そこで降りて車を捜す。
最初の車は目的地が通じずそのまま降りてしまう羽目に。二台目はわかってくれて、その上「バス乗り場に行くのかい? そこからどこに行くんだい?」(意訳)なんて英語で聞いてくるもんだから、最初は軽く流したものの、また聞いてくるのでしょうがなく、アユタヤだと答えると、連れてってやるよと行ってきた。
タクシーをチャーターするとそれなりにかかるので、いやいやバスに乗りたくて、なんて適当に、しかししっかり答えると、比較的聞き分けのいい運転手氏で諦めてくれた。特に海外では否定はしっかりと。

バスターミナルに着いたものの、似たようなカウンタばかりで何処でアユタヤ行きのチケット買うのか
わからないので、インフォメーションに確認してそのカウンタを教えてもらう。2名分のチケットを買い、バスに乗車。ほどなくしてバスはアユタヤへ向け出発。都市部から田園風景を経て1時間40分、広告がひしめきやはり観光地っぽいところではあるが、合間から遺跡が見え隠れするアユタヤへ到着した。
バスを降りるとさっそく客引きのおじさんが寄ってくる。地図を見ていると「何を探しているんだい?」と話しかけてくるのである。ここでもノーノーといいながら目線を合わせないように歩いていくのだが、おじさんの呼びかけは怒声のようになり、そしてなんとトゥクトゥク(オート三輪)で追いかけてくる!
ちょうどレンタルサイクルの看板が目に入ったので、その店に飛び込んでようやくおじさんを振り切ることができた。
自転車がちゃんと動くことを確認して、いざ遺跡(お寺)めぐりに出発。しかしこぎ始めてみると、ハンドルも低くてかなり運転しづらい自転車。それでもなんとかがんばって「ワット・ラーチャブラナ」から見学を開始する。自転車にはチェーンと南京錠がついており、これを遺跡の入り口にある駐輪場所に繋ぐ。このあと自転車については困ったことになるのだが、いまはまだ知るよしもない。

アユタヤは1350年から400年以上王国首都として発達した都市である。18世紀のビルマの侵攻により
多くの建物、仏像は破壊されたのだが、一部はいまだ当時の面影を残している。「ワット・ラーチャブラナ」に続いて隣の「ワット・プラマハータート」へ。ここは木の根に取り込まれてしまった仏像の頭部で有名なお寺。
13時を回っていたので、その向かいにあるお店で食事。鶏焼き飯と海老の汁麺。疲れた体にスープが染み渡る。食後、さらに自転車をこいで、寝仏がある「ワット・ロカヤスタ」へ行く途中に、客を乗せた象がたくさん歩いている箇所があった。そしてそこにいたおじさんに、「この先は自転車はノーだぜぃ」と止められてしまった。実はこのおじさんは、象乗りの客引き。それでも象にも乗ってみたかったので、つかまって差し上げることにした。

自転車を止めて、サムロー(人力三輪車)で象乗り場まで連れて行ってもらう。象の首の部分に象使いのおじさんが乗っており、背中には屋根付の二人乗りのシートが装着されている。我々は象の背中を踏み渡ってここに座るのだが、ちょっとどきどき。そして乗ってみるとやはりけっこう高い。しかも歩き出すとちょっとどころではなく揺れる。象使いのおじさんは棒を持っているのだが、基本的には耳の裏に足を当ててあって、ここを蹴ることによって、象に進む方向を指示しているようだった。
ひと歩きして戻り、またサムローに乗って自転車を置いたところに戻る。先を急ぐべく、「ワット・ロカヤスタ」へ向かう。ちょっと迷いつつも到着。ここにあるのは全長28mの巨大な寝仏だ。タイのお坊さんもやってきてお祈りしていた。
さて次に行こうとしたら、なんとここで自転車のチェーンが外れてしまっていた。工具になるものがないかと売店のおじさんに相談すると、しばらくつついて直してくれた。仕方ないので、そのお店で買い物をし、おじさんにお礼を言ってそこを後にする。(実は見ていないうちにチェーンを外されてしまっていたのかもしれないなと疑ってみたり)
続いて、「ワット・プラ・モンコン・ボピット」、「ワット・プラ・シー・サンペット」へ。いい時間になってきたので、自転車を返し、そこからトゥクトゥクで鉄道の駅まで行く。
そしてここで大失態をやらかす。

バンコクへ戻る急行列車があと10分ほどで出発だったので、考えなしにそのとき来た列車に乗ったのだが、違和感を感じてコンパスで方角を確認すると、バンコクは南にあるのに、列車は北に向かっている?!
そう、われわれは慌てて反対方向の列車に乗ってしまったのだ。どんどん進んでいく。列車の本数は日本のローカル線以下だし、時間も夕方なので、恐慌状態に陥りかけたが、とりあえず次にとまった駅であわてて降りる。
その駅の駅員さんをつかまえて確認すると、次の反対方向への列車が来るのは1時間後。とりあえず列車が来るということは確認できたものの、よく聞いてみると、もうバンコク駅まで行く普通列車はないとのこと。検討した結果、アユタヤで下りて、バスがあればバスにのることに。無ければアユタヤで一泊すればいいということにした。幸いバスはあり、なんとかバンコクへ戻ることができた。
心身ともに疲れ果て、ターミナルからタクシーでbtsの駅まで行ってもらい、サヤームで下りて、MKレストランでタイ料理。btsでホテルへ戻り、バタンキュー。

遺跡の仏像 寝物の手前にホンモノのお坊さん(同じ色の袈裟を着ている)

お昼 汽車を間違えた我々を慰めてくれた猫
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