香港旅行 (2002/09/23 - 2002/09/29) 2日目

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9月24日 本格的グルメ旅行の始まり/陳さんとの再会

7時前に目が覚めたが、眠いのでもう一眠り。おなかがすっきりしない感じなので、 とりあえず胃薬を飲んでおく。
やはりちょっと疲れている。うだうだして10時になってようやく外出。

まずは昨日チェックした「徳發牛丸」へ。ほんとにガード下に店があり、 かなりディープ香港な感じ。ちょっと周星馳「食神」の世界である。 案内してくれたおばさんも慣れているのか、英語と日本語の書いてあるメニューを出してくれた。 牛丸麺油菜を頼む。
油菜は野菜炒めなんだろうけど、油に漬けたような状態の青菜。 不思議な感じのタレがかかっていて、それはそれで美味いんだけど、 朝からいきなり重かった……。半分以上残してしまう。ごめんなさい。
肉団子はかなり磨り潰してあり弾力がある。そして香菜の風味がきつい。 香菜が苦手な人にはしんどいだろう。


「徳發牛丸」の牛丸麺と油菜

食後思い出して、昨日薬を買ったお店「裕華國産百貨」で、お土産に頼まれていた 咳止めの「川貝枇杷膏」を買う。実はこの薬、香港ではメジャーなものらしく、後日 セブンイレブンでも売っているのを見かけた。「雲南百葯粉」までコンビニにあるのだ。
ちなみに香港の中心部で見かけたチェーン店のコンビニはセブンイレブンとサークルK。 ただしサークルKは同じマークで「OK便利店」という。たしかにマークは「OK」だ。

コンビニに寄って水を買い、九龍公園へ。この時間は太極拳を練習している人々はいなかった。 九龍酒家にいる間に早起きして来よう。


九龍公園の入り口。                中には大きなプールがある


公園内「百鳥園」の黒首白鳥?          と、フラミンゴ

公園の北側に抜けるともう佐敦。ここは昨日も歩いてきたところだ。
この近くに牛乳プリンで有名な「義順牛[女乃]公司」があるので、牛乳プリン 「馳名雙皮[火敦]鮮[女乃]」を食らう。 牛乳の濃厚な味がとても美味い。牛乳プリンも大好きだ! 注文してからメニューを見て思い出したが、生姜味のプリンもあるのだ。 そしてここにもまた来ようと誓うのだった。


モーモーちゃんの看板。              これぞ牛乳プリン(これはあとで食べた生姜入のHot)

次に向かったのは、陳さんのお友達からの教えてもらった情報で、武術関係の書籍を たくさん扱っている書店、ネイザンロードにある「實用書店」を目指す。 しかし住所しかわからない。
たぶんネイザンロード沿いにあるのだと思うが、確証がないので、道を歩いていたお巡りさんに 尋ねる。すると、広東語で「広東語話せるか」と訊かれたようだったので、「英語で」と言うと、 今度は「日本人ですか?」と日本語で言われ、片言ながら日本語で道を教えてもらった。 でも「あそこです、まっすぐです」ったってさ、そりゃまっすぐだろうよ……
仕方なく、もう油麻地だろうと思われるところまで来ると、路上に張り出している看板に 「實用書店」の文字が。
なにやら路地を少し入ったところにあるビルの入り口から入って3階になるようである。 エレベータで上がると、アパート様に部屋が並んでいるうちの一つがその本屋なのであった。 大きく看板が出ている。
中におじさんがいたので、入ろうとするがドアが開かない。鍵がかかっているのだ。 しかし、おじさんが気づく様子もない。
ふと扉の張り紙を見ると、12時開店と書いてある。そうかそれで入ろうとしても無視されるのだな と合点し。あと30分ほどあるが、せっかくここまで歩いてきたんだからと、 近くで時間をつぶすことにする。

ネイザンロードに戻ると、なんと近くに「義順牛[女乃]公司」の油麻地店がある。 生姜味が気になってしょうがなかったので(しゃれではない)、またまた入店。 今度は生姜入りの牛乳プリンを注文する。これはホットのみ。生姜の味がめちゃくちゃ 効いていて、風邪の時には良さそうだ。

12時を回ったので、再び書店へ。しかしまたドアは鍵がかかったまま。 ノックをするも、おじさんが気づく様子がない。おかしいなと思い、 今度は強めにノックすると、やっとおじさんが気づいてドアを開けてくれた。 なんのことはない、どうやら耳が遠いだけだったようだ。早合点してごめんなさい。
おじさんに、友達からここを教えてもらったんですぅ、武術の本を見たいんですぅ、 と言おうとするも、予想通り英語は通じないので、筆談モードに突入。 太極拳と書くと、関係書が並ぶ棚を案内してくれた。(といっても店内は狭いのだが) 何も買わないのも悪い気がしたので「陳氏太極拳図説」を購入。 一割引にしてくれるという。そんなところだけはわかるのだ。 と思ったら、普通話(北京語)だった。 それほど聞いて細かいことまでわかるわけじゃないが、香港で普通話を聞くと安心するなぁ。


「油麻地」駅の入り口                實用書店!
なぜか空気汚染指数は大陸の天気予報でも
よく教えてくれる。

店を出ると、なんとそこは油麻地駅の出入口がちょうど正面というところ。 あんなに歩いたのはなんだったんだろう……
MTRで尖沙咀に戻り、マンゴープリンが食べたくなったので許留山へ。 「鮮什果芒果布甸」を食べる。 これはマンゴープリンの上にココナッツアイスが載っており、 その周りをマンゴー、キウイ、イチゴ、メロン、スイカなどが固めるという徹底ぶり。 許留山では日替わりで割引になるメニューが何種類かあって、これは水曜日か日曜日なら 5$安くなるのだ。残念。
味はまぁチェーン店だからこんなもんだろう、と香港に来て評価が辛口になっているが、 それでも日本で食すたいていのマンゴープリンよりはスーパーデリシャスなんだが。
そのデリシャスをほおばりながら、明日の行動予定をたてる。
そしてまた一旦ホテルに戻り休憩。繁華街の中心地に宿があるというのは便利なものだ。


「鮮什果芒果布甸」だっ!

さて、ここカオルーンホテルには飲茶で有名な「環龍閣」がある。 マンゴープリンも絶賛ものらしいので、そんなにお腹が減っているわけではないが、 折角だから行ってみることにする。このとき午後2時前。
さすがにちょっと高級そうな感じで、Tシャツにジーンズのバックパッカー然とした 格好ではちょいと気が引ける感じがする。しかし美味いもののためにはそんなことを 言ってはいられないだろう。
ここでは、エビ餃子「ハーガウ(蝦餃)」「チャーチューパイ(叉焼酥)」、 芒果布甸を食べる。お茶はプーアル茶。香港の飲茶での標準はプーアル茶なんである。
エビはプリプリで、美味すぎる。素晴らしい。素晴らしすぎる。 パイは餡の味が凝っていて、パイ生地がサクサクというすばらしさ。 美味しさのあまり、満腹度合にはまったく関係なしに一気に食べてしまった。
そしてマンゴープリンは、濃厚な味ということもあり、昨日から食べているなかでは 一番美味い!(ってなんだかなんでも美味いってしか言ってないな……) 若干マンゴーの酸味が感じられるあたりが私としては非常に好みである。


叉焼酥                        香港No.2(暫定)のマンゴープリン
ホントは3個。美味しそうだったので
写真撮る前に一個食べてしまった……

一旦また部屋に戻り(上の階に上がるだけなので)、今後の予定を立てる。
陳さんとの待ち合わせまで2時間ほどあるので、「スターフェリー(天星小輪)」に 乗って香港サイドに行き、「ヒルサイドエスカレータ(半山區行人電動樓梯)」で 一番上まで上がって降りてこれそうだ。
ということで急遽フェリーに乗りに行く。ここでもオクトパスカードが使えるのだ。 便利便利。

香港サイドは最新高層ビルと古いごちゃごちゃした町並みがミックスされた、 これまた香港という感じの空間。
エスカレータで延々と上に。かなり高いところまで登る。登りきったら階段で降りる。 このエレベータ、朝10時までは通勤者のために下り方向に動いているそうだ。
待ち合わせまでまだ1時間近くあるので、この記録を付けるのを兼ねて、 中環の駅近くのスターバックスコーヒーへ。 カフェラテを飲みながら、バイオで書き物。


九龍側から香港サイドを望む(曇空)       香港サイドのスターフェリー船着場。


東西にトラム(二階建電車)が走る。       王菲も(映画で)乗っていたエスカレータ。


下を眺む。かなりの勾配。      ヒルサイドエスカレータの標識。
スターバックスコーヒーが見える。

そのままMTRで尖沙咀に行き、待ち合わせ場所の出口へ。
5年ぶりだし、会うの2回目だしで、心配になって陳さんの携帯電話にかける。 まもなく到着するとのことで、はたしてほどなくして再開することができた。
陳さんとその友達が住んでいる「元朗」という町はここからバスで30〜40分と いったところ。今日はそこの美味しいお店に連れて行ってくれるとのことだが、 お友達が仕事でまだ時間がかかるということで、まずは電脳市場で有名な 「深水渉」へ向かう。
武術道具屋「國粹軒」へ行き、陳正雷先生のDVDと書籍を購入。
お店のおじさんが僕のTシャツを見て、なにか言っている。 陳さんの通訳によると、そのとき着ていた「Town&Country」のTシャツを見て、 僕が何か武術団体に所属していて、そこののシャツなのか?と訊いているのだそうだ。 このブランドはハワイのものだが、太極マークをそのデザインに使っているのだ。 実はちょっと期待通りの反応で楽しかった。


太極用品系列「國粹軒」。             中の様子(左右に並んでいるのはDVDとVCD)

そこからバスで元朗に向かい、陳さんの友人の(りゅう)さんと会う。 彼は5歳から16年間楊式を練習しており、最近は形意拳も練習しているとのこと。
ツバメの巣の販売をしている「天毅金燕窩莊」で、安くて美味い鮑とツバメの巣と フカヒレの入った鳥のあんかけご飯「鶏鮑翅撈飯」を食す。これがまたほんとに美味い!
そして武術の話や、なぜかサクラ大戦の話をする。廖さん、大ファンなのだそうだ。
場所を公園に移し、ミニミニ交流会。推手など、って私できないんですが……
そこから元朗の有名な「佳記甜品」で、名物の「B仔涼粉」という とてつもないものを食べる。そして明後日の再会の約束をし、見送られてバスで宿に戻った。
これが尖沙咀行きで、ペニンシュラホテルのあたりまで行くバスだったのに、 せっかちに降りるところ早まってしまい、けっこう歩く羽目に。 しかしそのおかげでか、コンビニで部屋履きのビーチサンダルを買うことができたのは 収穫といえよう。
部屋に戻ったら12時。ジーンズがくさいので、洗って干してみる。 でも乾かないだろうな。明日クリーニングに出そう。


陳さん(右)と廖さん(左)。           ガラス鉢に盛られた「B仔涼粉」
                           下の黒いのがB仔涼粉(葛きりみたいなもの)。
                           上にマンゴー、パパイヤ、ジャックフルーツ、メロン、
                           葡萄、黄桃などが載っているのだ。

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